About Me
相原立弥 / Tatsuya Aihara
デザイナーを目指すようになった原点
昔から、何かに憧れるとそれを実現するまでやり続ける性格でした。
- 中学生の頃、YouTubeで見かけたピアノの演奏動画に憧れて独学で練習を始め、高校2年・3年と文化祭で演奏させてもらえるまでになりました。今ではその曲を目隠しして弾けます。
- 小学4年生の時、サッカーのトップチームに選ばれなかったのが悔しくて、毎朝走り込んだり別のスクールにも通ったりして、5年・6年ではトップチームのレギュラーになれました。
デザインとの出会いもそうした「憧れ」が始まりです。中学生の時に初めて入ったカフェで、パソコンを開いて作業している人を見かけました。それが妙にかっこよくて、自分もカフェでパソコンを触ってみたいと漠然と思いました。
大学1年の夏頃にようやく自分のパソコンを手に入れて、カフェでカタカタするためにHTML/CSSを学び始めました。動機はかなり単純でしたが、コードを書いて画面に何かが表示される体験が純粋に楽しくて、そこからWebサイトやアプリのデザイン・制作にのめり込んでいきました。
今はUI/UXデザインを軸に、企画からデザイン、AIを活用した実装まで一通り自分で手を動かしています。
個人で企画からリリースまでやってみて
1年間で3つのアプリをリリース
大学院に入るタイミングで、「修士1年の間にアプリを1つリリースしよう」と決めました。デザインを考えるだけで終わるのではなく、実際に動くものを世の中に出して、自分の手で価値を生み出す経験がしたかったからです。
実装にはAIを活用しましたが、わからないことだらけでした。
- Firebaseの導入やApp Store Connectへの対応、セキュリティ周りなど、未経験の領域が多かった
- AIに聞いても解決しないエラーも多く、そのたびに自分でコードを確認して原因を探った
- 移動中や隙間時間にも、アイデアや体験設計、UIへの落とし込み方を常に考えていた
地味で泥臭い作業の連続でしたが、なんとか1つ目をリリースできました。その後も知識や経験を風化させたくなくて手を止められず、結果的に1年間で3つのアプリをリリースしました。
初めてのサブスク課金
リリースしたアプリの1つで、最近初めてサブスクリプションを購入してくれた方が現れました。金額としては小さなものですが、自分が考えて作ったものに対して誰かがお金を払ってくれたという事実がとても感慨深かったです。
個人でやってみて気づいたこと
一方で、振り返ると個人開発ではどうしても「自分が作りたいもの」に偏りがちで、本当にユーザーが求めているものと向き合い切れていなかった部分にも気づきました。AIの発展によって個人でできる範囲はかなり広がりましたが、それでも一人でやれることには限界があります。もっとユーザーに寄り添って、もっと多くの人に届くものを作りたい。そういう思いが強くなっています。
15人チームのリーダーを経験して
大学院の修士1年15名全員で、大学祭への出店を約6ヶ月間かけて行いました。同期の仲を深めたいという思いから自分が発起人となり、リーダーを務めました。
コンセプトの策定
ワッフル販売と各自の作品展示という異なる要素を一つの世界観にまとめるために、まずミーティングを開いて「藍染め」というコンセプトを策定しました。専門分野はバラバラでも、デザインに対して試行錯誤を繰り返す姿勢は共通しているという考えから、藍染めの工程に重ねて表現しました。色や雰囲気がバラバラになるのを防ぐため、最初にコンセプトやトンマナを全員で揃えたのは良い判断だったと思います。
意見が分かれた時のこと
15人で活動していると、方針や進め方について意見がまとまらないことがありました。そういう時は自分の意見を通そうとするのではなく、相手がどうしてそう考えているのかを確認することを意識していました。「それってこういうこと?」と聞きながらお互いの認識を揃えて、チームとして納得できる方向を一緒に探る進め方をしていました。
結果
全体の進行管理をしながら、自分でもデザイン制作を担当したり、混雑時の顧客離脱を防ぐために整理券のQRコードから遊べる性格診断Webアプリを企画・実装したりしました。前年は3日間で800個だった売上を、2日間で目標を上回る844個完売で達成し、約20万円の利益で出店団体の上位3位に入ることができました。
チームで取り組む時は、自分の担当範囲だけでなく全体の状況がつい気になる性格です。他のメンバーの進捗や、自分にできることがないか。全体を見ながら自分も手を動かすのが、自分の自然な動き方だと思っています。
ものをつくる上で大切にしていること
ものを作ること自体も好きですが、一番やりがいを感じるのは以下のようなプロセスです。
- 「なぜこれを作るのか」「誰のための価値なのか」を考えること
- 考えたことを実際に形にして、検証して、また考え直すこと
きれいなUIを仕上げることがゴールではなく、サービスがユーザーにとってより良いものになるために何ができるかを考えた上で、その手段としてデザインし、手を動かすという順序が自分の中にあります。
なので、グラフィックやUIの制作だけでなく、リサーチや企画といった上流の工程にも関わりたいと考えています。サービス全体を自分ごととして捉えて、必要であれば自分の役割の範囲を超えてでも動く。そういう姿勢を大事にしています。
これから実現していきたいこと
AIをはじめとした技術の発展によって、デジタルやインターネットの領域は今後さらに人々の暮らしと密接になっていくと考えています。その中で、試行錯誤しながら何かを生み出していくこと自体にワクワクしますし、それを通じて人々の暮らしが少しでも便利に、豊かになるようなものを作りたいです。
変化の早い時代だからこそ、失敗を恐れずに検証を繰り返すことが大事だと思っています。個人では到底携われないような規模のサービスに関わりながら、試して、改善して、また試す。そういう環境に身を置きたいです。
将来的には、自分が先頭に立ってプロジェクトをリードし、ユーザーや社会に対して具体的にインパクトを与えられる仕事がしたいと考えています。
大学院での研究
大学院では、HCIの観点から、AIがデジタルサービスに深く入り込むなかで、ユーザーとサービスのあいだに何が起きているかを扱っています。
画面を辿って操作する負荷が、意図を言葉にしてAIに渡す負荷へ移っていくことや、同じ入力でも返ってくる結果が一定ではないときの「ズレ」の持ち方が、従来のUIとは違う性質になっていくことなど、認知やメンタルモデルの観点から変化を記述していくのが中心です。あわせて、プロダクトの設計や開発の進め方そのものが、AI前提のワークフローへとどう変わりつつあるかも、同じ文脈で整理を重ねています。
このサイト(AI Research Lab)は、その過程をそのまま載せた研究用のポータルです。思考のメモや現在地、文献・スライド、活動の記録を、都度更新で追いかけられるようにしています。